こんにちは、よもぎです。
「人に好かれる」シリーズ第4弾を書きたいと思います。今回はいよいよ最終回の予定です!
【シリーズ過去回はこちらから】
・現役営業が教える、ADHDでも「人に好かれる」4ヶ条(1)
・現役営業が教える、ADHDでも「人に好かれる」4ヶ条(2)
・現役営業が教える、ADHDでも「人に好かれる」4ヶ条(3)
前回までのおさらい
・第1条:わざとらしいくらい笑顔
→宝塚ばりの笑顔で人に接しよう。愛想悪いブスより愛想のいいブスが好かれる!
・第2条:傾聴する
→話に集中できなくても、テクニックとして「頷き」や「メモ」で印象をUPさせよう!
・第3条:否定語を使わない
→「でも」「だって」禁止。ルールとしてまず自分にも落ち度があるかもしれないことを前提とした会話を心掛ける!
ちょっとずつ難易度上がってきていますが、練習あるのみです。がんばりましょう。
さて、今日はシリーズ最後の回になります。
第4条:あなたのことを一番に考えていることを伝える
ずばり、「味方アピール」です。ではそのアピールって、どういう時に必要なんでしょう?
それは、お客様や上司などに『反対意見をいう時』です。体系的には簡単な方です!状況の例を書きますね。
よもぎ「金額は...5,000万くらいになります」
お客さん「えー?!かかり過ぎでしょ?!2,000万にしてよ!」
こんなときです。見るからにピンチですよね。でもピンチはチャンスです!「あなたのことを一番に考えていることを伝える」技でうまく落としどころをつけましょう。
では、これに対してどのように伝えればいいのか、以下に悪い例と良い例を並べてみますね。
よもぎ「2,000万は無理ですよ」
お客さん「偉い人に聞いてさ!うちとおたくとの付き合いじゃない!」
よもぎ「・・・確認したところ2,000万にするならA~Dのうち、AとBのサポートはなしとのことです」
お客さん「おかしいよ!出来ないと困るんだもん!」
よもぎ「で、でも(泣)」
よもぎ「上に確認してみたところ、2,000万でもギリギリいけそうです!」
お客さん「やったー、やるじゃん」
よもぎ「ただしですね、2,000万では、AやBのサポートまではつけることができませんでした。人の確保がどうしてもできなくなってしまうんです。それでもこの内容でよろしいですか?」
お客さん「それは困るなあ、少しだけなら予算は増やせるかもしれないけど...」
よもぎ「そうですよねぇ。ここからはご提案なんですが。お客様のご要望を叶えるのに一番いい形じゃないかと思うのは、2,000万の予算内で、外せないAとB+サポートで1,700万。CとDは今期諦めて来期に回すか、代替案としてサポート付きで400万のFに変えるというものです」
お客さん「じゃあ、ABのサポートと、Fについて詳しく教えてもらえない?」
こんな感じです。ちょっと大げさですが。
具体的に何が違うのか?という解説をしていくと以下の通りです。
(1)一度は相手の無茶な要求を呑む(フリをする)
(2)要求をのんだ場合のデメリットを提示する
(3)「あなたのことを考えた場合、このデメリットは選ばない方がいいのでは」と味方になる
この流れにもっていき、最終的に「お客様に回答を選ばせます」
発達さんは、言われたことに衝動的に答えてしまったり、相手が強く出てきたときにひるんだりしてしまって、交渉ごとに弱いという特性があるんじゃないかと思います。
私は、交渉をするときには「私はあなたの味方で、希望を叶えてあげたいのだけど、どうしてもこんなデメリットがある」という反論にしています。これはすごく効果的です。「自分の味方に対して無茶を突きつけている」という現実を相手に見せることで、相手をコントロールしやすくなるんですね。
「わかった、それならそのデメリットも受け入れるよ」とお客様が選んだ場合、後でトラブルになっても自分のせいではありません。適切なメリット、デメリットを案内した上で、お客様が選択したことです。(だからこのやり取りは必ずメールや提案書の形として残します!証拠です。これも大事)
しかも、1つ1つの案件に丁寧に対応してくれる、ちゃんと考えてくれている、という印象付けにもなるので、自分に合ったパターンを作るのがお勧めです!
お仕事の内容にもよりますが、そんな簡単に代替案を思いつかない場合もあるかもしれません。それでもお客様には「極力お客様の要望を叶えることを第一に、ちょっと会社の上の者に掛け合ってきます」という姿勢・言葉を見せてください。結果としてお断りすることになるものだったとしても、「味方についてくれた姿勢」はお客様からの評価につながります。
※ある意味これは八方美人にもつながります。誰に対しても「あなたの味方ですよ」というスタンスで接していると、デメリットも。そこは上級編なので、また機会があれば書こうかなと思います。
上級編:恩着せがましくしない
上記の例はビジネスの例でしたが、日常会話でも使えるテクニックだと思います。
どうしても傘を持っていきたくない子供に、「傘を持っていかなくてもいいけど、ずぶぬれになって帰ってきたら、自分で洗濯やお風呂の準備しなきゃいけないよ」とか。(子育てはしたことがないので例ですが...)
反対を押し切って雨の予報の日に海デートに行こうとする彼に「海いいね~、でも雨だったら海では遊べないね、他に周りにお店とかもなさそうで心配かも」とか。
大体こういうことを押し切って選択すると、「ほらみたことか」になることもあるんですよね。だけどこの時に「ほら、だから言ったじゃん」は禁句にしてます。
腹が立っても、イライラしても、明るく勤めてます。
海行ったのに雨が降って、周辺施設もなくリカバーできない彼に対しては「海辺のドライブ」に変更したり、逆にずぶぬれになって遊んで近くの銭湯に行ってみるとか、何かしら予定外のことをして「目いっぱい楽しかった風」にするのがいいと思います。
恋人だけじゃなくてお友達でも!
「予定外のことがあったけど、これはこれで楽しかったね!」と率先して喜ぶと、周りの人はそれにつられて「結果オーライ」的な方向に向かっていきます。
発達の方の中には、予定外のことが起こったらパニックになってしまう特性がある方もいると思いますし、イライラを衝動的にぶつけてしまう人も多いかもしれません。
よもぎも本来そういうタイプなのですが、ことさら対人関係においては楽しんだもの勝ちという考えで、「結果オーライ」「何があってもそれがベスト」というスタイルを貫き通しています。最初はそれが「演技」であっても、なんだかそこから場の雰囲気が良くなる体験を重ねていくと、本当にその方がいいなあと思えてきたりするのです。
場の空気を壊しがちだなあという自覚のある方は、一度ぐっとこらえて「相手を味方につけて楽しくさせるには」にシフトしてみるのもお勧めです。
シリーズのまとめ
・第1条:わざとらしいくらい笑顔
・第2条:傾聴する
・第3条:否定語を使わない
・第4条:相手の味方であることをアピール
発達の方の中には、どうしても「正しいこと」をストレートに伝えてしまったり、「別に楽しくないときには笑わない」方などが多く、定型さんからは『不愛想だ、敵意を持っている』などと見られがちなんですね。損してる方も少なくないと思います。
やりたくない人は、こんな4ヶ条、正直やらなくていいと思います。人に好かれなくても、いいし、面倒くさい。それであればそのまま楽な生き方を選択した方が幸せだと思います。
でももし「どうして人づきあいがうまくできないのかな」とか、変わってみたいと思っている方がいらっしゃったら、参考にしていただけると嬉しいです。
コミュニケーションは練習あるのみ!失敗しながらもたくさんの人に積極的に話しかけて、フィードバックしていくのがいいと思います。
よもぎもいまだに、勉強の日々です。
以上で、「現役営業が教える、「人に好かれる」4ヶ条の話」完結です。ざっくりした内容なので不明点なども色々あるかもしれません。疑問などあればぜひコメントやtwitterでお知らせください!
今日も最後までお読みくださりありがとうございました😊