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続・コンサータを辞めた話

こんにちは。よもぎです。

前回は先輩に叱られただけで病院に通えなくなったお恥ずかしいエピソードを披露いたしましたが、今日はその続きです。

タイトル通り、コンサータを飲まずに仕事を始めたらどうなったのか、というお話。

そもそも、休みの日でも行こうと思えば病院に行けたのに、まったくそんな気にならなかったのはなぜなんでしょう?

それはすごくシンプルに「私、薬がなくてもやればできる子なんじゃない?」と思ってしまったからです。

そう、この書き方の通りこれは大きな思い違いなのですが、その時はそう思ったんです。その時はね・・・。

 

コンサータを飲み始めてからの私の進歩は目覚ましく(※個人的な感想です)こんなことができるようになっていました。

・遅刻しない

・メールはすぐに返信する

・納期を守る

・先延ばしにしない

・タスクを忘れない

寝ない

 

すごくないですか?!(すごくない)

特に最後の「寝ない」に関しては快挙です。入社以来、デスクでも会議でも客先でも電話中でもところかまわず寝落ちていたのですが、全く寝なくなっていました。

他のことは、追い詰められればなんとかできることもあるのですが、ことさら「寝る」ことに関しては何をやっても改善できなかった。無意識のうちに気絶していました。(余談ですが発達障害が発覚したのも、いつでもどこでも寝る、がスタートでした)

 

仕事中寝ることがなくなって、すっかり気を良くしていた私は、「薬飲まなくても寝ない人になったんじゃないかな?」って期待したんです。

 

まあ、結果から言うと寝ましたね。

毎日寝ました。

 

眠気をこらえてぼーっとした頭で仕事をするので、パフォーマンスはみるみる地に落ちていく。

タスクを忘れる。言われたことがパッと理解できない。眠る。間違いに間違いを重ねて、何度も同じ指摘を受ける・・・それはもう悲惨でした。

その上、人事編成が変わって部署の人数が半分になる(=仕事2倍)というハードモードに突入していたので、勝手な休薬により周りにかけた迷惑は、治療を始める前より確実に大きくなってしまいました。

 

そしてとうとう、件の先輩に盛大に叱られました。

「なんで言ったことの最低限レベルすらやってくれないの?いつもお疲れ様ですって言ってくるけど、あなたが一番私を疲れさせてるんですが

 

おっしゃる通りで穴があったら入りたい。

ちなみに、人事再編に合わせて先輩は昇格して上司になっていました。慣れない課長業に加え、仕事は倍、その上私の負担も背負わせてしまって、先輩もめちゃくちゃ大変なんですよね。毎日ボロクソに言われました。

 

で、

「もーーーむり!!」

こんなに迷惑かけて嫌われるくらいなら辞めようかな。その方が会社のためなんじゃないかなあってひたすら落ち込みました。私だって頑張っていないわけではないんです。だけど何してもうまくいかない。改善策がわからない。苦しくて、辞表、転職、休職、、色んなことが頭をぐるぐる回ります。

 

でもふと、本当にそれでいいのかな?って頭に浮かびました。ほんとにふと、です。

「ここで諦めたらどこにいってもダメなんじゃない?今まで5年間も私を我慢して使ってくれた上司の皆さんや、会社に対して、恩を仇で返したままでいいのかな?とりあえず私よ、まず薬飲まない?

 

そう、そうですよ!よもぎさん、薬飲みましょうよ!

 

というわけで、1ヵ月ぶりに薬をもらって今に至ります。先輩の怖さというトラウマに打ち勝ったのは、同じ先輩のさらなる怖さだったというオチ。

 

やはりコンサータは私には合っていて、3週間でそれなりにちゃんとしてきました。(もちろん薬以外にも色々工夫したことがありますが、これはまた別の機会に)

先輩(上司)に怒られない日も、最近たまーに、あります。足を引っ張らないですむことが一番嬉しいです。

 

服薬には賛否ありますよね。デメリットも、効果の出方も、発達傾向と同じくらい個人差が大きい。だけどそれで少しでも楽になるなあと思うのであれば、続けた方が自分の為になると感じました。「薬がないとだめな自分」は別にだめなわけじゃないしね。

 

コンサータ再開して何が一番よかったかって、やっぱり寝なくなったことかな。ひとまずこれで、めでたしめでたしなのでした。


📖参考記事
※その後1年間コンサータを続けた感想です。

www.yomocracy.com